シタール教室に通う

 というわけで、さっそくシタールのレッスンがはじまる。バラナシには楽器教室がこれまたたくさんあります。俺はある日本人に教室を紹介してもらっていた。実は、ネパールに旅立つ前に、この教室で予約を入れており、シタールも注文していたのです。旅行記には書いてなかったね。大変申し訳ございません。

 3週間程度では基礎くらいしか学べない。で、その基礎が45ある。本当はもっとあるんだけど、3週間というスケジュール用にカリキュラムをアレンジしてくれてた。教えてくれる先生はもちろんインド人。「師匠」という意味合いの「グル・ジー」と呼ぶ。レッスンは週6日間行われるので、45ある基礎を一日3つくらいずつ潰していくことになる。基礎が終わったら、ラーガという演目に挑戦することになる。休みは日曜日。レッスン料は150Rs/日と、決して安くはない。他の教室にもあたったんだけど、だいたい100Rsだったから。

 幸い、グルジーの英語は聞き取りやすく、理解するのが楽だった。言葉で教わるわけじゃなくて、実演奏で学ぶわけなのでそれほど多く会話をするわけじゃないけれど。

 シタール。インド伝統の弦楽器。もともとギターやらベースやらやっていた経緯があるので、弦楽器なら覚えやすいと思ってシタールを選んだわけですが、、ギターとは大違いだった。むしろギターに慣れているとけっこう厄介かも。ぜんぜん違う。そもそもシタールはボディ自体の形が個性的で、ネックも相当長くて太い。弦はギターと同じスチール製なのだが、指板もスチールで弦との距離が長く、素手で抑えることは不可能。かなり痛い。よほど弾きこんで指を鉄のようにカチカチにしないと無理。なので、指を保護するためレッスン毎にバンソウコウを2重に指に巻きつけなければならない。それでも痛い。さらにバンソウコウの上にオイルを塗って、滑りをよくさせる。で、弦を弾く右手の方には、ギターでいうところのピックにあたる、ミズラブという爪を装着する。シタールは弦の数は20本もあるが、実際に弾くのは数本。他の多くの弦は共鳴させるためにある。

 ちなみにこの時点で、すでに自分用のシタールは持っていた。前に注文していたシタールはすでに到着していたわけです。
 シタールは良いものからおもちゃレベルのものまである。ラヴィ・シャンカールやジョージ・ハリスンでもお馴染のRikhi Ram(リキ・ラーム)が高級品の代表格で、価格は30,000~80,000Rs(≒47,000円~125,000円。2012年2月時点)。あくまで市販価格なので、オーダーメイドとなると恐ろしい価格になる。
 安いものは4000Rs程度だったと思う。ニューデリーの洋服店に置いてあったものですが。安物はすぐ壊れるそうです。インドのものは高くてもすぐ壊れそうですがね。で、僕が購入したのはベーシックなビギナーモデルで、その中でもいいモノ。8,600Rsです。6,000Rsのシタールと悩んだのですが、両者の音を聴き比べた結果です。あと、ハードケースも購入。これは1,000Rsね。シタール自体は大きさの割にはそれほど重くはないんだけど、ハードケースに入れて持つとかなり重い。

 シタールをいじってみて、眺めてみて、あまりの美しさに悶絶した。見た目も音も、これまで体験したことのないような美しさ。インドに訪れる前からシタールのインド音楽は聴いていたものの、ナマで聴くと衝撃。

 初日の今日は、サリガマパダニサ(ドレミファソラシド)の音をミディアムとローで弾いて慣れるところから。手先だけは器用な俺はいとも簡単にこなし、大変ほめられた。言っておくが、グルジーは決して甘くはない。むしろ厳しい。レッスンは本気で空気もピリピリしている。人通りが多い道に面した教室なので、多くのインド人、外国人、牛、犬等が往来しているのだが、まったく視界に入らないほど。レッスン以外のところでは気さくでとてもいい人。基本、おしゃべりではないので俺としても付き合いやすい。
 また、レッスン後には、学習内容をノートに書いてくれるので、復習も容易。宿に帰って復習して、今日習ったことはしっかりマスターしておく。これは師匠とも約束したこと。レッスンが終わって宿に戻ると、まずは復習をしつつ、録音するようにしている。旅の間ずっと使っている2500円のMP3プレイヤーにはレコーダー機能も付いているので助かった。

 というわけで、新しい体験をすると脳が活性化し、おなかがすいたので夕食に出かける。前から行きつけてた食堂があるんですよ。先日のホームステイですっかりカレーの虜になっていた俺は、ターリー一筋。というかこの食堂にはターリーしかない。この店がまた美味いんですよ。3週間、毎日通うことになる。安い、早い、美味いの三方よし。出される水は井戸水なので、飲んでもまあ大丈夫でしょう。だいぶ俺の胃腸も強くなったけどね。

コメント


シタール格好良いですね。
ジョージ・ハリスンがレクチャーを受けている動画を見てても演奏はかなり複雑そうに見えます。
上達するといいですね。

Posted by t at 2012/02/19 03:53:31+09 PASS:

シタール格好良いですね。
ジョージ・ハリスンがレクチャーを受けている動画を見てても演奏はかなり複雑そうに見えます。
上達するといいですね。

Posted by t at 2012/02/19 03:53:44+09 PASS:

ありがとうございます。実際、かなり高度な楽器だと思います。技術的な点はもちろんですが、自然、文化等への理解といった精神的な部分が大きい楽器ですね。

Posted by 管理者 at 2012/02/20 17:02:09+09 PASS:
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