シタールレッスンの日々

 バラナシでシタールを勉強するために約1カ月留まるわけですが、当面、ガッツリとシタールばっかりやる変わり映えのない日々になるので、旅行記もかなりすっ飛ばしつつ、かいつまんでの編集になります。シタールのこと詳しく書かれてもつまらないでしょう。朝起きて、瞑想して、朝ご飯食べて、ガンジス川をうろついて、シタールレッスン受けて、宿に戻って復習して、時々ネットカフェ行って、夕飯食べて、瞑想して、就寝という生活を繰り返すわけです。というわけで、インド旅行記はもうすぐ完結。今すぐにでも完結させてもいいくらいだわ。というわけで、あと数回書いたら終わりにします。

 とりあえず、バラナシ滞在中の最低予算を確認しましょう。まず食事代+水。一日55Rs×28日間=1540Rs。ネット10Rs×15日=150Rs。レッスン料金150Rs×24日間=3600Rs。合計5290Rs。所持金は足りまくっているので余裕なのですが、これからどんな出費があるかわからないので慎重に。

 シタールのレッスンは極めて順調。毎回、前回のおさらいから始めるのですが、復習をしっかりこなしているので完璧。自分の器用さと真面目さには我ながら驚愕するわ。日曜以外毎日レッスンがあるため、ほとんどの時間を楽器に費やしている。他のことにはもう興味はない。
 日を追うごとに演奏は複雑になってきており、集中してレッスン受けないとついていけなくなりそう。レッスン後にはその日やったものをノートしてくれるわけですが、細かい部分、指の運び方とか弦の鳴らし方とか、そういったものはノートからはわからないわけで。そして練習が複雑になるに伴い、指が悲鳴を上げ始める。師匠から指摘されるのが、指はスライドさせて滑らかに音を出せ、ということ。自分でもよくわかっているんだけど、指が痛すぎてスライドができないんだよな。それでも器用で練習熱心な俺に「シンはしっかり練習してくるから教えるのが楽しいわ。他の生徒ときたらロクに練習してこない奴ばかりで嫌になっちゃう」と言ってくる。
 そして指が瀕死状態の中、レッスン内容が「スライディング」に。Finger Slaughterである。千切れるんじゃないかと。

 日中、宿が暑いんだ。前にも書いたけど、バラナシは計画停電が行われており、日中ほぼ電気がストップしているありさま。宿泊しているゲストハウスではインバーターを設置しており、文字通り微力であるが電気が使える。それでも天井のFANはまったく回らないか、回っても蚊が止まれるほどの遅さ。おかげで俺は日中全裸を余儀なくされている。

 日用品の消費は相変わらずですが、久々にシャンプーを買いました。インドのシャンプーの洗浄力は殺人的であり、界面活性剤がおそらく日本の1000000000倍は入っているだろう。髪の毛洗うと脂分が全部なくなってしまい、ギチギチのガサガサ。特に長髪の俺にとっては大変な事態だ。

 バラナシはその土地柄、世界中の観光客が集まり、韓国人がやたらと多いのはなぜだろうか。シタール教室は人通りが多い道沿いにあるため、いろんな人が覗いているわけですが、興味を示す人は韓国人が多いんだよね。レッスン中はかまってるひまがないんだけど、レッスン後は時々彼らと話すことがあった。相変わらず旅先で会う韓国人は男女問わず礼儀正しくて大変印象が良いですね。日本人もたくさん来ております。日本人の特徴として、頭にタオルを巻く人が多い。ドカタ?それはいいとして、韓国人とは対照的に、コミュニケーション力と礼儀正しさが欠けている。韓国の旅人は、育ちが良い常識人であり、日本人の旅人は、ただのバカが多いということでしょう。俺も例外じゃなく。

 そしてシタール教室にはひとりの韓国人男が入門してきた。ソルという気のいい男ですっかり仲良くなる。なお、シタールは下手で師匠によく怒られている。

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