ヒマラヤへの要所、ポカラに行く

 ようやくカトマンズを去る刻がきた。朝からシトシト雨が降っております。傘買っておいてよかった。ポカラ行きのバスが7:00に出るため、早起きして6時過ぎにチェックアウト。ホントいい宿だったな。

 バスは指定された場所にすでに来ており、インドとは大違い。チケットを渡して乗りこむ。時間はまだ6:20(笑)。出発までまだ40分もあるじゃないか。どうして俺はこんなにせっかちなんだろうな。旅に出てよくわかったけど、このせっかちなところは変わらないわ。仕方のないことは認めて諦める。
 バスは中型のもので、なかなかキレイ。インドとは大違い。俺は最後部の窓側を陣取る。そして7時になり、すぐに出発。インドとは大違いだ。道中はひたすら山道。下山。いかにカトマンズが高地にあるか、ってことですね。山を下りるにつてれ気温がみるみる上がっていく。ポカラまではおよそ7時間要する。

 何度か休憩をはさむわけですが、このようなパーキングにある食堂や売店の極悪非道さといったらない。通常の倍の値段は当たり前。別に買うものもないし食欲もないしどうでもいいですけど。うとうと居眠りをしていると、いつの間にか平地を走っている。なんかね、日本と同じ景色。非常に懐かしい気持ちになる。植物はぜんぜん違うけど、とにかく緑が多くていい感じ。水と緑の大地。水田には黄金の稲穂があふれ、トウモロコシ畑も多い。小川の中には水牛が浸かっていたりする。

 何事もなくポカラに到着。ポカラはネパール第2の都市で、湖に面している。前にも書いたとおり、ヒマラヤの美しい山々が見える場所ということで、大きな観光地となっている。空港もある。ただしヒマラヤが見えるのは天気がいい時だけで、今は雨季。見えたらラッキーってところ。ポカラはダムサイドとレイクサイドに区分でき、レイクサイドは文字通り湖周辺のエリアで、ダムサイドがヒマラヤが見える場所。
 あたいが目指すのはダムサイドなわけですが、バスはダムサイドまで行かず、しばらく歩くことになる。とは言っても小さな町。観光がてらちょうどいいかな。気候はカトマンズに比べたらとても暑い。まずは宿探しをしないといけないんだけど、毎度めんどくさい。特に観光地は料金が高いので、安いところを見つけるのが一苦労なわけ。目的の宿が満室だったため、その近くにある宿で妥協。日本人宿っぽい。ずっと日本人宿を避けてきて、プリーでそそのかされて日本人宿には心底うんざりしていたわけですが、宿泊している日本人は2名だけ。さらにオフシーズン料金で400Rs⇒150Rsってこともあり、チェックインする。部屋はとてもきれいでよかった。もちろんシャワーとトイレ付。宿のオーナーは日本語が使え、ロビーには日本の本がたくさんある。バスチケットの手配等サービスも充実。ネットも使えるけど速度が遅いのが残念。「ゴータマの家」って宿。とてもいい宿です。

 この日はこれといって観光はしなかった。というか観光するところがあまりない場所。案の定ヒマラヤは雲にすっぽりと覆われており、見る影もない。それでも時々雲の隙間から見えることがあり、存在感はすばらしいものだった。しかしながら、山育ちの僕は高い山脈には見慣れている。実家から南アルプスがいつも見えている。ヒマラヤとは比較にならないけれど、遠くにそびえるヒマラヤと、近くにそびえる南アルプスは見た目が同じ大きさなわけです。

 食べるところは小さなローカル食堂が点在しているものの、英語が通じない。観光客向けのレストランはそれはそれは恐ろしい高さで俺には縁がない。いつものように袋のヌードルとか近くのベーカリーで売っているパン、英語が通じないけどローカル食堂で済ませることがほとんどになる。

 ポカラにはどれくらい滞在するかは決めていない。飽きたら出る。すぐ飽きそうなんだけど。いや、もう一日で飽き始めているくらい。ダムサイドにはホント何もない。のんびりした場所ではあるんだけどね。相変わらず現地人は話しかけてきてくれないし、さみしいじゃん。かまってよ。

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