ポカラを歩く

 お母様、今ぼくはネパール、ポカラに来ております。ポカラに入った瞬間からテンションが下がっております。理由はヒマラヤが見えないこと、これは覚悟してたことなのでいいとして、街の雰囲気が欧米っぽい典型的な観光地の姿になっていることが残念なわけです。でもせっかく来たわけだし、出かけるだけ出かけましょう。そのまえに朝食。近くのパン屋で調達。ジャムを一瓶買ったわけだが74Rs。安過ぎないか?クソ甘いジャム塗りパンとコーヒーで優雅に朝食を済ませ、出かける。

 町中の移動はレンタサイクルが基本。歩きでもいいけどけっこう暑いから。レンタサイクル屋はあちこちにあり、一日80Rsくらい。ポカラの見どころは、ヒマラヤを除いては湖とかダムといったものくらいしかなく、ちょっと遠出して山にハイキングってところ。ゆる~い町なので雰囲気はいいんだけどね。とりあえず何にもないローカルエリアに行ってみる。道路が広いわりに人通りは少なく、極めて平凡な町をさっそうとサイクリングする。現地の人々も特に俺には気をとめない。

 ローカルエリアはまったく面白くなかったため、湖に行く。湖周辺は完全に観光地の町となっており、欧米っぽくなってて一気に冷める。この雰囲気、どこかで見たことあるな。ラオスのバンビエンに似ている。何もない田舎町に外国人が押し掛けるとこうなってしまう。レストランや旅行会社が建ち並び、英語の看板ばっかり。バンビエンでの不毛な日々を思い出した。宿でガッツリ⇒レストランでメシ⇒宿でガッツリの繰り返しの日々。ガイドブックの裏表紙が半分消滅したのもあの町だった。

 湖のほとりには子どもたちがドジョウを取ったりして遊んでいる。周辺の自然もとてもきれいでよろしい。しばらく湖でたそがれる。少し外れたところにいると、ネパール人が声をかけてきた。ネパールで向こうから声をかけてくるときは100%営業。

 「日本人かね?ボート、のる?」
 「乗らない」
 「・・・ガンジャ?」

 何この流れ。かわいい!

 「ほほう、どんなものかね?」
 「よし、こっちに来い」

 別に買うつもりはない。物置小屋に連れていかれて現物チェック。つーかこれハシシじゃん。プッシャーに期待を持たせるだけ持たせて結局買わないという暇つぶしに付き合ってもらう。

 もうこの町には飽きた(笑)。次の目的地はルンビニーです。ブッダ生誕の地です。そこに行くために、中継地であるバイラワに行かなくてはならない。バイラワ行きのチケットを手に入れることにする。旅行会社を何件も回りましたが、どこも500Rs前後だった。高くねえかこれ。最高550Rs、最安470Rsでどこも同じ。これはそんなにねばっても仕方ない。さあ、さっさとこの町を出よう。明日出たい。もう出る。

 「あー残念。今ストライキでバス出ないんだな」

 ふざけんなコラー!またかーーー!

 「3日後くらいには動くんじゃないか?」

 おい。この退屈な町にあと3日もいなくちゃいけないのか。やだなー、見るものはないし物価は高いし両替レートもひどいもんだし最悪じゃないの。こりゃ毎日袋のラーメンかモモじゃん。ダルバールとか食いたいんだけど。

 ヒマつぶしの道具は宿にある。本がたくさんあるから読書しよう。なになに?マッチ棒パズル?いいじゃんこれ。パブでさんざんやってきたよ。おねえちゃんがさ、得意げにマッチ持ってきて問題出してくるのよ。で、俺はあっさり解いちゃうの。なぜか?別のパブで散々やってきたから最初から答え知ってんの。

 夕食は豪勢に行きましょう。観光客向けのレストランに行く。半分冷やかしで。注文した料理はなんとプレーンライス。ただの白いごはんのみ。これを注文した時の店員のリアクションが面白かった。「これだけか!?本当にこれだけか!?」って何度も聞いてきた。俺はちゃんとふりかけを2種類持ち込んでいたため、その場で2色ライスを作り上げる。すごいだろ。でも米がパッサパサでまずかった。こんなしょーもないことやめとけばよかった。
 ふりかけごはんだけってのはさすがに寂しいため、宿の前にあるローカル屋台でモモを食べることにする。英語が通じないため、ジェスチャーで伝える。モモってのはいわゆる蒸し餃子。水牛の肉が使われていることが多い。10個で30Rsと大変経済的。味もかなりおいしい。

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