プリーを去る

 インターネットをやっております。途中停電を何度かはさみながら。インドで一番嫌いなのはW/Lなのだが、2番目は停電。ほんとかんべんしてくれよ。あっ、申し遅れました。もう今夜プリーを離れます。いつものことだけど、出発の日は日中すごく暇。宿代ケチっていつも夜行列車だから、日中いつも困るんだよね。

 さんざん苦言を呈したこの日本人宿、繰り返しますが宿そのものは完璧です。快適そのものです。日本人がたくさんいて、みんな気さくで優しくて、寂しさを紛らわせてくれる。しかしやはりその一方でもっと寂しくなっているのも事実。こんなんでいいのか、こんな甘ったれてていいのかと。この宿にはすべて揃っている。しかしハングリー精神だけがここにはない。今の自分が一番寄り添わなくてはいけないものがハングリーさであり、プリーを離れることには安堵感もあった。

 クソ暑いので俺はいつもルンギーを巻いている。要するに布切れを腰に巻いて下パンツだけで涼しいというわけ。巻いているルンギーも目が粗くて少しパンツが透けてるんだよね。それを知ってか宿のおっちゃんが、下パンツない方がいいぞ、とアドバイスしてくれたわけだ。そんなの透けて見えちゃうじゃん。どうすんのよ。と思いつつも、気持ちよさそうだから俺はパンツを脱ぐことにした。この行為で後に恥をかくことになるのだが…。それはまたバラナシに戻った時にでも。

 やることがないのでとりあえずビーチに行く。荒い波と寂しい風景が心地よくて何度でも足を運んでしまう。この荒波のなか、漁師たちは船をこぎ出している。今にも転覆しそうな船、というよりボートだよ。木でできたボート。海岸では漁から帰ったフィッシャーマンが収穫を確認している。派手な収穫ではないけど、かれらはこれで生活しているんだろう。俺は現実から逃げていまプリーの海岸を歩いているけど、かれらにとっては日常のひとコマ。他人の日常を客観的に眺める寂しさはなんだろう。俺はこんなことやってていいのだろうか。それにしてもつくづく不思議な土地だったな。再びこの海を眺めることはあるのだろうか。

 宿への帰り道、バナナとマンゴーを買う。信頼の美味さ。マンゴーの美味さは何なんだろう。反則だろ。宿ではもう部屋にこもって瞑想していた。瞑想はずっとやってるよ。気持ちを切り替えたくていつもより長く瞑想していた。宿を出る時間は20:30くらい。それまでにシャワーを浴びて荷造りして恐怖の「みんなで夕食」時間を待つ。このむずがゆさは何だろう!

 ようやくチェックアウトですわ。去り際、宿のみんなが言ってくれる。

 「いってらっしゃーーい!」「お気をつけて!」

 うるせえ。

 プリー駅に向かう。駅まではリキシャー。駅のUpper Class のウェイティングルームに行くとエアコンが効いてて嬉しいわ。おい、ハングリーさを求めてんじゃねえのかよ、とあなたは言うかもしれない。そうだよね、大変申し訳ございません。ちなみに僕が乗る列車は、ここプリーが始発なんだけど、来ないんだな。なんで始発なのに1時間20分遅れなんだよ。いっぺん灰になれインド!

 というわけで、これからブッダガヤーに行きます。釈迦が悟りを開いたという仏教と最大の聖地です。ヴィパッサナーを体験してきた俺にとってもブッダガヤーは楽しみなところ。

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