プリー観光に行き、帰ってきて冷める俺

 プリーの観光は自転車が便利だというので、さっそくレンタサイクルを手配して出かける。レンタル料2Rs。宿の周辺は人通りが少なく、道も広いためがらんとして見える町。インドらしくはない、というのが第一印象ではあった。プリーの観光地といえばジャガンナート寺院でしょう。前回の記事にも書いたとおり、この地で祀られるヒンドゥーの神様はジャガンナートという少し変わった神様。寺院は異教徒の礼拝および入場が禁じられているため外観のみ見ることになる。寺院を中心に町が栄えており、中心に行くにしたがって人通りがすさまじくなって聞き、いつものインドの風景になる。

 寺院に行く前にGPO、つまり郵便局に行く。カンニャークマリで下書きし、写真を撮影し、おねしょをしたマドゥライで清書した手紙を出すためにやってきました。うかつにも地図をもたずに外出してしまったため迷ったものの、偶然辿り着いた。それほど混んでいなかったけど、タイミングが良かっただけかしら。
 話がそれるけど、道に迷うことは頻繁にある。原因は今回のように地図をもたずに、頭の中にインプットした情報を頼りに出かけてしまうこと、あるいは地図をもっていても方位を誤ってしまうということがある。まあ昼間だったら時間あるし別にいいんだけど、夜が怖いよね。犬っころが。

 ジャガンナート寺院に近づくともう自転車など乗れないほどの人ゴミ。祭りでもあるんじゃないかというほどの人の数。寺院の姿も派手でかっこいい。だがド派手な寺院とすさまじい人ゴミに叩きのめされた俺はとたんに冷める。気持ちは冷めても外気は相変わらずクソ暑いため、一刻も早くこの地獄から抜け出したくなる。が、グッズは買わなくちゃ。ここでしか買えないジャガンナートグッズをたくさん買い込まないといけない。奇妙キテレツなジャガンナートの姿に惚れてしまったのは俺だけじゃないはず。

 帰り道。4キロ程度の道のりだが、通りはチャリが多い。リキシャーもサイクルリキシャーが多い。

 宿に帰るとこれまた冷めるんだな。やっぱり早くこの宿から逃げ出したい。どうにも苦手だわ。すべてそろっていてサービスは完璧だし宿泊客もそれほど気にはならないんだけど。客はすべて日本人。そのほとんどが一日中宿にいる。沈没者ばかり。中には売春婦の到着をずっと待っている男もいる(笑)。というわけで話相手には困らないが・・。誰かが置いていったギターを弾いてみても虚しいだけだ。

 インド時間の夕方、日本の恋人に電話をかける。旅に出て2回目の電話。この日は彼女の誕生日だったから。今日彼女に手紙を出したことは言わなかった。この電話とあと2週間後くらいには届く手紙がとりあえずの誠意ってところかな。

 恐ろしいことにこの宿では決まった時間に食堂で夕食が出る!青春ですな。だがしかし勘弁。これだけは勘弁だった。宿泊客とはすぐに仲良くなれるし何不自由ない環境。しかしいつも虚しさがある。一種日本にいるような感覚になるのがいやなのか。しかしながら、みんなとだべっているとそんなことも忘れてしまったりもする。

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