インドの真理を発見!

 バラナシで変わり映えのない生活をしております。出かける場所はシタール教室か行きつけの食堂がガンジス川くらい。行動範囲が非常に狭い。映画とか行けばいいじゃん、とあなたは言うでしょう。いえね、旅行記には書かなかったけど、前に行ったんですよ。そしたらね、イスラムのかわいらしいテロがありまして。ただの煙幕だったんだけど、マジで焦っちゃってね。もう行きたくないの。インドでは余計なことをしようとすると、数倍の労力になってリターンされるのよ。

 というわけで、狭い行動範囲の中ですが、通りを歩かなければならない。安宿が集まるベンガリトラ通りは狭いくせに人やバイクや人力車や牛や犬や猿などにあふれ、大変なことになっております。特に牛がそこらじゅうにいてホント邪魔なんだけど、もっともジャマなのは牛以上に太ったおばさんらですよ。文字通り牛歩。とにかく歩くのが遅く、道をふさいでしまい、渋滞が起こる。ボトルネック現象そのものですよ。しかし、どうやったらこんなに太れるんだろう。若い人はみんな細いのにな。
 そんなことが日常茶飯事なので、毎朝毎晩瞑想をして心をきれいにしているつもりですが、一歩外に出たら一瞬にして心がすさんじゃうの。一時間の瞑想時間を返してくれ。

201204031127_1.jpg 日曜日はシタール教室がお休み。たまには外を出歩いてみる。今のぼくは、髪の毛もひげも伸び放題になってしまいました。服装も完全インド仕様。おかげで、インド人の商売人からまったく声をかけられなくなった。それはそれで寂しいんだ。おまけに同胞である日本人からもまったく声をかけられなくなった。これまたさみしいことです。ぼくはすっかり孤独になってしまいました。
 かといって話相手が全くいないわけじゃない。バラナシは長期滞在者がたくさんいるので、顔見知りになった人とは話をするし、かつてどこかで出会った旅人と再会することも意外と多いし、楽器教室の師匠と生徒の韓国人とは毎日話をしている。社会から束縛されることなく、強要されることなく、好きな時に好きなことができるという最高の時間なわけですよ。
 ちなみに僕はルンギー(インド人がよく腰に巻いている布)を巻いているのだが、見た目はスカートみたい。これが涼しくて良いんですよね。ただ、しっかり巻かないとほどけてしまいます。正しい巻き方は店の人に教えてもらった。けっこうコツがいるのな。
※写真註:ルンギーを巻いた汚いボク

 ババアもたいがいですが、牛もかなり邪魔なんですよ。道を闊歩するのは当然として、店の中に入ってくつろぐふてぶてしいヤツもいる。ちなみに、こいつらのことを野良牛と表現しているバカ者がいますが、ほとんどウソです。この牛たちは飼われているのがほとんどです。町中に放牧されているだけです(笑)。特にメス牛は乳牛として、ミルク生産に従事しているれっきとした家畜なのです。あと、牛は神聖な動物(シヴァ神の乗り物)なので丁重に扱われる、という話も必ずしも正しいわけではありません。ミルク生産ができないオス牛の扱いはけっこう酷い。地元に人間に、ジャマだどけ!と思いっきりケツをクリケットのバットでしばかれる姿を度々見た。確かにここバラナシはシヴァ派最大の聖地ではありますが、ムスリム寺院も近くに点在しているし、ヒンドゥー一色というわけではない。ガートは顕著だけどね。。

 とにかく、インドに来て約5カ月、たどりついたインドの真理の一つは「ババアと牛が邪魔」ということです!

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