インド旅行記&ネパール旅行記-天国と地獄と不思議の壁

ルンビニ観光

 ネパールのルンビニの韓国寺に泊まっております。朝6:00、「Breakfast」というありがたいお言葉で起こされる。今は雨季。雨がしとしと降っております。朝食もダルバートで、相変わらずおいしいっす。ただちょっとパクチーがきついんだ。コリアンだけにコリアンダーが強いんだろうね。朝食にはキムチはもちろんのことヨーグルトも付きます!なんといういたわり。
 食後、まだ時間が早いので瞑想をする。最近言及してなかったけど瞑想は毎日している。

 ようやくルンビニ観光をはじめたいと存じます。とはいっても寺を巡って旅行会社に行くくらいなんだけどね。旅行会社に行くのは今後の足の確保のため。鉄道がないのでバスを押さえなければならない。バスはどの町から出るのかというところから調べなくてはならない。もはやネパール観光は実質ここルンビニで終了で、これからはずっと西に向かい、国境を抜けて再びインドに入るわけです。国境の町マヘンドラナガルを目指します。中継地のネパールガンジという田舎町で一度落ち着くため、まずはネパールガンジに行く手段を確保しなければならない。ルンビニは酷い田舎なので、ここからネパールガンジ行きのバスは出ない。ということは一度バイラワまで戻らないといけないかなと。旅行会社で尋ねてみる。

 「ネパールガンジに行きたいんだけど、バイラワからバス出てるわよね?」
 「出てない」
 「じゃあどうすりゃいいの」
 「ブトワルまで行けばあるよ」

 ホントかよ。ガイドブックにはバイラワからネパールガンジ行きのバスが出ると記載されてたけど!しかし他の旅行会社に行っても同じ回答だった。ブトワル~ネパールガンジまではおよそ10時間。バスで10時間はきついな。ナイトバスがあればいいんだけど。田舎だから仕方ないけど乗り換え2回はめんどくさいな。ちなみにネパールガンジからマヘンドラナガルへの道路は、雨期は道路閉鎖の可能性があるという。今のところ問題はないそうだが。

 「安心しろ、バスは広いから。ローカルバスだけどな」

 そういう問題じゃねえっつーの。

 田舎とはいえ観光地なのでネットカフェはありました。しかしその料金は60Rs/h! 田舎はネット料金が高い傾向にあるけど、あんまりだ。しかも日本語表示はできるけど書けない(笑)。今後はさらなる田舎に行くため、しばらく日本語は使えないだろうな。そもそもネット環境が良くなさそう。。

 ようやく寺巡りです。正直興味はないですね!寺が建ち並ぶエリアはやたらと広く、疲れ果てた。雨が降っているからわりと涼しいものの、歩き回って汗だくになる。また雨期になってからスニーカーだと水浸しになって乾かないからずっとビーチサンダル。長い距離歩くのはしんどい。こんな雨の中歩き回っている外国人は俺くらいで、人がいない。いるのは牛や犬、草むらの中に水牛や鹿、鳥が鳴き叫び、ここはジャングルだ。そして寺は特段おもしろくない。かといって韓国寺でおとなしくしてるわけにもいかないし、見るだけ見とかないと。

 疲れ果てたので町に出て休憩。ローカル食堂で軽食をとることにする。韓国寺でお昼も出るんだけどね。まあ寺でのランチまでまだ時間あるし、余裕だろ。と思っていたら、さすがローカルオブローカル。出てくるのに40分もかかった。おかげで俺は韓国寺での食事に遅刻、食べそこなった。しかも1分遅れで。

 この旅行記はインドとネパールのみを書き綴っているわけですが、インド・ネパール観光はここが最後になる。これから行くネパールの田舎町は観光するところなどないし、インドももう回るところはない。インドに入ってからは再びムルジさん宅にホームステイし、気がすんだらバラナシでしばらく落ち着く予定だから。最後の観光ということで、たとえ寺巡りがつまらなくても全力を振り絞って歩き回ったわけです。1分遅れでごはん食べそこなってもかまわないのです。別にかまわないのです・・・。

 韓国寺に戻ったと同時にシトシト雨はすさまじい土砂降りになった。同じ宿坊に泊まっている日本人旅行者R君とだべりつつ、時間をつぶす。彼も暇そうだ。ヒマなのでもう明日にでもここを旅立ちたいのだが、食事付きだしすぐ出るのはもったいない。やることないけどもう一泊しよう。

 ゴホゴホゴホ・・・

 隣の宿坊にも外国人がいる。ちらっと見たけどヨーロッパ人男性。身体は痩せこけて重い病気にでもかかってるのだろうか。まるでスティーブ・ジョブズのようだ。ずっと咳きこんでる。

 ゴッホゴホゴホ!・・・ゴホォッ!!

 大丈夫かよおい。俺たちは笑っていた。いろいろと可笑しくなってしまう状況だったんだ。