3日目:グァバの値段を吊り上げるクソインド人

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インドの一日は神様へのお祈りから始まる。家の中にはテンプルがあり、そこでお祈りができる。日本の仏間に仏壇スペースがあるように、インドの家庭にも必ず祭壇スペースが設けられている。
この日はシェリー氏の長男であるゴータムに会いに行く予定である。シェリー夫妻は学校があるため、ナナマタのパパジーと行くことになっている。

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パパジーはちょうどこの近所の病院に用があるため、朝早くシェリー家に立ち寄る。どこかで説明したかもしれませんが、パパジーの娘がシェリー夫人で、息子がムルジさんである。パパジーは左ひざが悪いので、その診察に通っているようだ。
社会勉強もかねて一緒に病院にお邪魔する。医療費はほとんどゼロ。受付をぱぱっと済ませたら、指定の診察室に行く。そこには患者がたくさんおり、お互いがお互いの診察を興味深く聞いている。プライバシーなど皆無だ。
で、おもしろいのが割り込みだ。本当に急いでいる人は暗黙の了解で割り込みOKっぽい。で、あまりにも割り込みが多い場合は、待たされている人が「ちょっと待て」というかんじで制するの。そしてインドらしく、診療といっても簡単な問診で、治療はあまりない。たいてい他の大きな病院を紹介される様子。パパジーの診察もわずか10分程度で終わる。

ゴータムの通う大学は、ルドラプールというUK州最大の都市にある。
バイクだとちょっときつい距離。シェリー氏に車を借りてパパジーが運転してくれることになった。

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道中、ちょっと寄り道。建設中のシェリー氏の学校を見学しに行く。来年完成予定で、学校は引越になる。
シェリー氏は地元の超有力者なので、彼が土地を買うと、周囲の地価が跳ね上がる。シェリー氏はそれを知っているため広めに土地を買い、値上がりした余った土地を売って学校経営に投資しているという。シェリー氏は社会貢献精神がすさまじく、己の利益など一切追求しない。忙しい中、建設現場にも毎日足を運び、厳しく細かくチェックをし、緊張感のないスタッフは容赦なく解雇する。深夜に訪れることもあるという。とにかく生徒の安全を第一に考えているため、どんな些細な問題もつぶす。設計にも口を出すし、もちろん費用管理も細かく指揮している。俺も建設現場にお邪魔してレンガを積ませてもらった。

ルドラプールはシタールガンジから車で1.5時間ほど。それほど遠くはないのだが、恐ろしい悪路のため、道中は危険がいっぱい。なんでこんなにボコボコなんだよ。戦争でもあったの?
途中給油のためガススタンドに寄る。パパジーがグァバ買ってるそばに俺がいたところ、値段を吊り上げられる。外国人と一緒だと、当たり前のように値段が上がる。なんてひどいんだこの国は。

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そんなこんなで悪路をすすみ、ルドラプールに到着。さすが随一の都市、渋滞がまたひどい。もうカオスそのもので、我先にとクラクションを鳴らして割り込む割り込む。交差点なんか立ち往生状態だ。誰一人、一歩たりとも譲らない。ちなみにパパジーはかつてこの街で働いていたため、いろいろと詳しい。あのSBI銀行の支店長をやっていた経歴をもつ。
適当な場所に車を止めて、とりあえずその辺の屋台でメシ(当然カレー)。ハエがやたらと多い。ここでゴータムと待ち合わせるのだが、彼が来るまでまだ時間があったのでショッピングをする。足の悪いパパジーは友人が経営しているという本屋で休んでいてもらい、俺はアーユルベーダ商品やスパイスなどを買いに回る。日本へのお土産調達ですね。いい店を教えてもらっていたのでいい買い物ができた。
ちなみにインド人オススメのアーユルベーダは、PATANJALIというブランドだ。正真正銘の自然由来100%。アーユルベーダは本来そうなんだけど、近頃は添加物入っているのにアーユルベーダを謳っている商品が多いので注意が必要だ。このブランドは、スパイスも展開している。有名なヨガの先生がプロデュースしているブランドということで、品質も非常に高く、厚い信頼を得ているようだ。

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あと、普段ノーヘルで危なっかしいパパジーのために、ヘルメットをプレゼントすることにした。最高品質のヘルメットだぜ。
その後、パパジーを拾って待ち合わせの場所に戻り、予定の時間を30分ほど遅れてゴータムと合流。 7年前ガキだった彼は、すばらしい好青年になっていた。俺たちにアイスをおごってくれたし。俺はおごってくれる人が大好きだ。
彼は、アジアでも有数の大きな大学で勉強中で、大学の寮で生活をしている。おみやげのマジックグッズをプレゼントしつつ(もちろん実演済み)、彼の運転で大学に行き、案内してもらうことに。大学はここから30分ほど山を登った閑静な場所にある。

こうやってインドの大学をみて回れるのもとてもよい経験だ。それにしても広すぎる大学で、いくつもの大学が入っているかんじ。たくさん写真を撮りながら、いろんな場所を案内してもらう。この大学は、世界でも5本の指に入る巨大な大学らしく、レベル非常に高いようで、アジアでも指折りの地位を獲得している州立大学だ。ゴータムは優等生なんだ。

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ひとしきり案内してもらい、彼と別れる。次に会うときがまた楽しみです。これからもっとすごい青年に成長するに違いない。俺たちは何度も固く握手をした。ちなみに彼には弟がいるが、会ったことはない。小さな頃から別の学校に行っていたらしいが、超天才少年らしい。現在高校生なのだが、趣味(化学だか工学系の勉強)が楽しすぎて他の娯楽に一切興味がなく、また時間を費やしたくないらしく、この時代においてガラケーを使っている。スマホだとwhatsAppやFacebookなどで邪魔が入るかららしい。そのため、お母さんは寂しがっているらしい(笑

この日の夜はまたナナマタへ行く。狭い範囲で移動ばかりしているな。ありがたいことに、シェリー夫人に晩御飯をタッパーに詰めて持たせてもらい、パパジーとともに、今度はローカルバスで出発。
久しぶりのインドローカルバス。この人の多さ、相変わらずです。座席が満席なので運転席の隣に座っていた。特等席だ。運転手は電話でストライキの相談をしながら道路をかっとばしていた。なにやら、バス業界全体でストライキをしろという指令が出ていたようだ(パパジー談)。
また、バスには乗客の乗り降りを管理する車掌がついているのだが、バスから体を半分外に出した状態で添乗している。彼が運転手に向かって「止まれ」の合図をするのだが、運転手に合図が届かないことが多々ある。そんな時車掌はブチ切れる。「止まれっつってんだろが!窓叩き割るぞ!」って。まあこれは人によるだろうが。

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さて、今夜ムルジさん家族が帰ってくるかもしれなかったのだが、結局帰ってこなかったので、パパジーの元に身を寄せることにした。居宅の前は湿地であり、蛇が多いため、夜歩くのは怖い。

計画停電真っ只中帰宅。夜になれば外は涼しく、明かりもなくインドらしさを味わうことができる。光もない、音もない、まったくなんにもない。どうせ停電中だから、ってことで、屋上にて持参してきたご飯を食べる。敷物を敷き、久しぶりに手で食べた。
パパジーはホント不思議な人で、寡黙だけど突然不思議なことや面白いことをつぶやく。奇妙な即興クイズも出してくる。日本語をけっこう知っていて日本語もよく飛び出しておもしろい。とてもお茶目な人で、僕は彼のことが大好きだ。電気が戻り、パパジーは一足先に部屋に戻る。俺はしばらく屋上でいろいろと考え事をしていた。考えなければならないことがあったんだ。

インドは急激に、とまではいかないが、確実に変わってきている。
カースト外の人が、今では銀行員になったり海外留学なんかもしているという。これには本当に驚いた。インドでもっとも根が深い問題ですら、変わろうとしているんだ。
あと、トイレにもイノベーションが起こった。ウォシュレットが普及し始めていたのだ。ウォシュレットといっても、便座に水道が取り付けられているだけ。専用の蛇口をひねればチョロチョロと出る(笑)。しかしこれにも驚いた。もはや手桶をケツまで運ぶ時代は終わったのだ。

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