チェンナイでダラダラと

 極貧Y君に連れて行かれたランチ。そこは、見るからに高級なレストランでした。。

 おいおいおいおい君、そんな身分じゃねえだろ!こんなところに来てたのかよ。いやー、相変わらずだ。しかもY君金ないからとりあえず俺が立て替え(笑)。
 広くてきれいでエアコン効いてる店内に、客は俺たちだけ。とりあえず食ったけどさー、やっぱり美味いのな。美味すぎる!いつものランチの予算は20Rsなんだけどさ、今回60Rsもしたからね。そりゃうまいって。

 せっかくエアコンのある清潔な場所なのでしばらくだべる。Y君は俺とムンバイで別れてからゴアに向かった。しかしながら宿がどこも満室で、その日のうちに移動。その道中に金を盗まれたと。そしてどうやってきたのか知らないが、カンニャークマリにもいたという。俺と同じ時期に。あれだけ狭い町で会わず、これだけ大きな街で出会うんだからおもしろいよな。インドはそれほど不思議ってことだ。人が多過ぎて簡単に見失う。インド人は小さなことは全部見失っているからあれだけおもしろいのだろうか。

 食後、Y君はリキシャに乗って日本領事館へ。俺は路上でマンゴーとバナナを買って宿に戻る。このマンゴーは今まで旅した中で最高のうまさ。あまりにもうますぎて一緒に買ったバナナが惨めでならなかった。インドの唯一よいところはマンゴーが美味いところだ。

 夕方になり、明日の朝食のパンを買いに出かけると、近くに酒屋があることに気付く。とりあえず中を覗き込んでいると、そこにY君が帰ってきた。せっかくなのでビール1本あけようか、ということになるでしょう。アウランガーバードでも飲んだなー。あまり冷えていなかったため、宿に帰ってさっさと飲む。うん!ぬるい!

 Y君は明日入金されるということでもう少しここで足止め。俺は旅立つ。もう会うことはないでしょう。結局いつも誰とも連絡先は交換しない。縁があって出会うのかもしれないけど、選択は自分のものだ。

 夕食も一緒にとった。今度は近所のローカル食堂ね。ミールズとフィッシュフライ。もうどこかで説明したかもしれないけど、ミールズは南インドのターリー、つまりカレー定食。こちらではバナナの葉が皿の代わり。大きな葉の上にライスとカレーとつけあわせ2種類ほど。カレーとライスを手でグッチャグチャに混ぜて食べるわけだ。手で食って手でケツを拭く、実に生き物らしいぜ。

 Y君のように金を盗まれたり物を盗られたりした人はこれまでにもたくさんいた。管理能力の問題もだけど、やっぱり運というのもあると思う。僕は金品に関しては几帳面なほど徹底的に管理してはいるが、盗難以外についても特にこれといったトラブルもない。ジャイサルメールで野犬に囲まれたことくらい。何かに守られている感じはいつもする。俺はひとりで旅をしているわけじゃないんだなと思う。これまでにもいろんな国の人たちに助けられてここまで来れたわけだしね。人と人が助け合うことはとても素敵で必要なことである。そしてそれに加え、もうひとつあるような気がする。守る力、破壊する力、どちらにしても、そういうものはあるんだなと思いはじめている。これがインドで感じることのひとつなのかもしれない。インドに呼ばれたからには何かを得るはずだから。僕の敬愛するジョージハリスンをはじめ、インドをきっかけに覚醒した人たちは、こうやって何かを掴んできたんだろうか。

 さて寝よ。明日は朝早くにチェックアウトして移動だ。

 しかし、俺は最悪の目覚めをすることになる…。

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