トムとジェリーに衝撃を受ける

 マドゥライをうろつく俺は写真屋に向かっている。近々日本に出す手紙に同封するための写真を印刷しに行く。写真屋はどこにでもあり、マドゥライのような大きな町にはたくさんある。インドのデジタルプリントはどんなものなのか興味深かったのだがいたって普通。SDカードを渡してPCに読み込む。そこで一緒に画面を見ながら写真を選択。あっさり印刷。質も普通で意外といえば意外。

 昼を食らう。忙しくて朝から何も食べてなかったわ。忙しいなどと言うと、真面目に働いてらっしゃる方々からはヒンシュクをくらうでしょうが、時間に追われる旅人はほんとに貴様らより忙しい。で、食堂は腐るほどあり、目をつけていた食堂に行く。エッグビルヤーニ(ピラフみたいなもの)を食いたくて。相変わらずカレーは飽きているので変わったものを食べたくてね。15Rs。食い物にあふれる活気のある町。いい雰囲気です。

 ちなみにこの町には珍しくスーパーがある。店舗の広さはコンビニ程度のもので、品揃えは食品だけだけど変わったものも多い。

 宿に戻り、ひと休みがてらTVをつけてみる。せっかくTV付きなんだから。カートゥーンでちょうどトムとジェリーをやっていた。俺、今まで見たことなかったんだよね、びっくりしちゃった。おもしろすぎて。しかも日本と戦争やってるときに作られてたほど古いわけですが、古さを感じないというか動きとか構成とかすごいとしかいえない。もう衝撃を受けましたわ。ショートストーリーなので何話も続けて放映されるのでワクワクが止まらず。ちなみに日本のWikipediaによるトムとジェリーの解説、特にアイテム項目の充実ぶりがすごくて笑える。執筆者の愛を感じる。バッチリ脳内再生される。

 マドゥライのネットカフェはよかった。日本語使えてA/Cが効いてて回線速度も速くて料金も普通で20Rs。旅で使っているメールはGmailなんですが、旅に出てから使い始めてすさまじい量のスパムメールが届く。堅固なGmailフィルターのおかげで表には出ないものの、アジアのネットは危険。ウイルスもいっぱいでMP3プレイヤーもウイルスに侵された。

 ネットカフェから戻り、もう旅立つ準備をしなければならない。24時間制で1泊のみだから。荷物整理をしながらトムとジェリー(いつまでもやってんの)をみる。チェックアウトは19:30。

「チェックアウトするよー」
「そうか。じゃあルームクリーニング代10Rs追加な」
「あっはっは。またまた冗談を!」

 にこやかに無視して宿を去る。ところでこの宿にはエントランスあたりにオーナーのバイクがとめてあった。これが渋くてね、写真撮ったから。このインドが誇るロイヤルエンフィールドは、その姿を昔からほとんど変えることなくインド国内で非常によく見かける。

 夕食は昼も行った食堂。なんて店だったっけ。すっげー美味かった。まあ味はどこも同じかもしれないけど。この店は店員の対応もすごくいい感じだった。そして駅へ。俺の乗る列車はマドゥライ始発のため、1時間前には列車はホームにいる。列車に乗り込む。また移動か。マドゥライ、もう少しゆっくりしてもよかったな。何故こんなに移動ばかりなんだ。欲張り過ぎなのかしら。しかしもう少しで(もないけど)インド一周。相変わらず義務感の旅ではある。見るものがいつも新しくて逆に心には残りにくい。そんな旅に、何か意味があるのだろうか。

今夜の夜汽車で 旅立つ俺だよ あてなどないけど どうにかなるさ
あり金はたいて 切符を買ったよ これからどうしよう どうにかなるさ
見なれた街の明り 行くなと呼ぶ
けれども同じ暮しに疲れて どこかに行きたい どうにかなるさ
                   (「どうにかなるさ」 歌:かまやつひろし)

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