ほんとに飽きたよ!

 カンニャークマリに来てもう6日経つ。この地に訪れた者はヴィーヴェカナンダ岩とかガーンディ記念堂に行くのが基本。当たり前。自然。王道。しかし俺は本当に暇なくせにどこにも観光に行っていない。でも興味がないから仕方ない。高いネットカフェにでも行くか。

『Kさんが、そろそろシン君から手紙が来てもいい頃だ、って言ってたけど…』

 友人からのメール。Kさんとは僕が旅に出る前にいろいろお世話になった人であり、当サイトを更新している現在は、この上ない恩人となっている。この人と親しくなってから特別な人生の流れを経験した。そしてメールをくれた友人とは今最も親密な関係を築いている。そう考えると不思議だな。手紙かー。まだ一度も書いてないな。よし、書こう。

 手紙には写真も入れないといけない。ちょうどインド最南端にいるわけだし、記念に荒波をバックに写真を撮ろう。海に出かける。インド人があふれているインド洋の方へ。珍しく単独行動しているインド人青年に頼んで撮ってもらう。インド人でもクールな人はいるもんだ。
 手紙を書くというのはとても頭を使う。気も使う。メールとはまったく異質なもの。少し時間がかかりそう。

 暇すぎて日記帳にもたいしたこと書かれてないため、思いだしたことを書こうと思う。カンニャークマリのマーケットをふらふらラリリと歩いていた。インド人の洪水で2歩歩けばインド人にぶつかるほどの人の数。そしてインド人は道を譲ることを知らないため、いちいちよけてやっていた。しかしこれだけ人がいるとやってられないんだよね。このアホどもどいつもこいつも我が物顔でほっつき歩きやがって!となるわけです。俺はチンピラのようにぶつかりながら歩き始めた。あるインド人に強くぶつかった。ブチ切れですわ。インド人がね。こえ~(泣) ま、インド人がブチ切れてるところはしょっちゅう見かけるし、切れやすくても手は滅多に出さないのがインド人。そのままスルーしてやり過ごしたけど。体格じゃ絶対かなわないしね。

 どこに行ってもインド人の図々しさというか無神経さは癪に障る。でもこれがインドで生きていくには必要なこと。これだけ人がうごめいている社会では、下手に出たら蹴落とされる。強く生きていくためには強引にいかなければならない。礼よりも前に衣食が大事なのだ。そしてインドを旅する者も、この事実を受け入れて強くいかなければならない。かといって喧嘩するのはよくないし危険だけどね。

 南インドは魚食がよくみられる。油で揚げた魚とかフィッシュカレーが一般的かな。フライドフィッシュは美味しいけど骨が多過ぎる。フィッシュカレーの魚も同様だけど。カンニャークマリは観光地なので外国人向けレストランもある。東南アジア料理とか食えるわけですが、インド人はそのような店でもやっぱりターリーを食す。ターリー以外の選択肢がないという。

 あと、旅行会社がたくさんあります。列車のチケットが取れない場合は旅行会社でバスを手配するといいでしょう。僕がこれから向かうマドゥライ行きバスももちろんあります。僕は列車チケットの関係でこれほどまで滞在する羽目になってしまったわけですが、それはそれでよかった。カンニャークマリはほんとにいい街です。オススメ。

 

仕方がないから ふとんにもぐり 読みかけの本をパラリ あとは手もちぶさた一人きり
ろくでなし 何もやることなし 何もやる気なし (古井戸/ろくでなし)

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