不毛なムンバイ列車待ち

 2時間遅れでムンバイCST駅に到着。かなり遅れたけど、ちょうど予約センターが開く時間なのでちょうどよかった。今後のスケジュールは、ムンバイを出てコーチンに行く。コーチンの次はインド最南端に行くのだが、そのチケットがW/Lなんだよな。W/L番号の繰り上がりをチェックしてもらったが1しか繰り上がってない。ま、なんとかなるでしょう。

 予想通り予約センターでY君に再会する。彼は北上する前にマドガオン、つまりゴアに行くという。Y君の希望もあり、再びあのマックに行くことにする。エアコン効いてるしね。俺がこれからカンニャークマリに行くという話をすると、Y君も行きたいと言い出す。が、ダラムサラ(これも俺の話を聞いて行きたいと言い出した)とカンニャークマリの両方は予算的に到底無理でしょう。相変わらず無計画だなー。ムンバイINした時も、3食マックだったらしい。今金がないのは自業自得だし、そもそもガイドブック持ってるならもう少し計画的にできるはず。それを怠ってインドを旅できるわけがない。インドはそんなに甘くない。当然ながらお金を貸すようなことはしない。代わりにノウハウや情報はできるだけ提供する。あとは自分の力で生き抜いてくれと。

 しかし不毛。なんでマックなの?いえね、出歩くのってつらいんですよ。暑くて湿気が多くて人も多くて目的もなくて。無駄に体力消耗したくないわけですよ。しかもこれから長距離移動だから体力を温存しておかなければならない。

 インドのマックの内装は日本のものと特に変わらず、外国人なんかはほっとするのかもしれない。昼くらいになるとだんだん混み始め、韓国人のバカ女集団が非常にうざったくて我慢ならず、店を出ることにした。ま、韓国人に限らずメスってのは集団になると煩わしいことこの上ないけどね。

 昼メシは駅構内のおなじみの軽食ブースでサンドイッチ様のものを食べたのだが、なんと今回は俺の言うことを聞いてパクチーを抜いてくれた。やればできるじゃねえか。カレーに飽き飽きしている今、パンが最適。というか、カレーじゃなければパンしか選択肢がないんだけど。Y君とひたすらだべり、ぐだぐだと時間をつぶす。俺の列車は15:30頃。1時間ほど前にY君に別れを告げる。かなり親しくなったものの、やはり連絡先などは交換せず。インド以前は出会った人たちと連絡先を交換し合っていたんだけど、なんかそういうのもやめた。一期一会のドラマっていうのかな。この旅自体が一期一会の完結ストーリーであらねばならない。一つの人生の区切りとしての、特殊な期間としたかった。素敵な人たちにたくさん出会ったのは事実だけど、関係を保つつもりはない。運命的な出会いであれば、いつかは再会すると思っている。縁とはそういうものでしょう。
 ちなみにY君から餞別に『ガンジス河でバタフライ』をいただく。これからの長旅のいい暇つぶしになりそう。とてもありがたい。

 

 発車前に駅のシャワー室で汗を落とす。リフレッシュ!といきたいところだが、あまりの汚さにしょんぼりしてしまう。クロークルームに預けてあるバックパックを取り戻し、列車に乗る。さようならムンバイ。もう二度と来ることはないかもしれない。

 これから1800kmにもおよぶ、実に35時間の長旅になる。これは日本の本州縦断以上の距離。ムンバイから一気にコーチンを目指す。南インドに入るわけですな。スリーパークラスなのが非常につらいところ。でもスリーパークラスってほんとに安いんだよね。この距離でチケット料金は450Rs。エアコン車両だと1800Rsくらいかな。
 SL(スリーパー)クラスの席は、指定であってないようなもの。頻繁に人が出入りし入れ代わり、俺の席もミドル、つまり3段ベッドにしたときまん中の非常に狭い席だったのが、いつの間にか最下席になっていた。乗客の荷物は最下席の下に詰め込まれており、長距離移動だし、荷物を見張れるという点でもLowerシートは最適。ベッドにしない、つまり平常時は、Lowerシートは窓側席ということもあり、外の雄大な景色を眺めることができるのも利点である。この素晴らしい景色を眺めている時ほど旅をしている充実感はないかもしれない。人は土の上で生きている。大地讃頌って歌があるように、大地とともに生きていること、文化も政治も感情もすべて大地というOSの上に成り立っているアプリケーションだ。

 ところで、ガンジス河でバタフライ(笑)を一気に読みました。ムシズが走ったぜ!作者、あかぬけない奴だなー。共感できることは皆無。俺とはまったく正反対の旅行ですね。感動巨編だと思ってたのに残念。問答無用のクソっぷり。けど暇つぶしにはなった。

 夕食は売店で買ったクッキーと水。停車駅の売店で買えます。わりと長い時間止まるし。それに列車内でも車内販売員が巡回しているから、食う物飲む物には困らない。しかし、時々一向に来ないこともあるのがインドクオリティ。

 夕暮れ。インドの荒野。なんという寂しさ。小汚い列車ときれいな花のコントラスト。だだっ広い畑を悠々と歩く人々。時は、すべては無常に流れる。この瞬間はもう消えて無くなる。流れる時間だけはいつだって平等だ。日本にいるあの娘も同じ時の中にいるんだろう。俺はインドにいる。インドの時の中にどっぷりだ。相変わらず旅そのものについてはさめてはいる。だがこれでいい。このままでいい。今があればいい。旅を続けよう。

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