がめつい主人にFuck Off

 宿泊しているユースホステルのチェックアウトが9:00なんです。はえーよ。とりあえず早起きしてシャワーを浴びる。インドとはいえ早朝の水シャワーは寒い。ガタガタ震えながら準備を整えてチェックアウト手続きへ。これから列車に乗ってムンバイに行くのだが、列車の発車時刻が22:00。例によって宿代をケチった夜行列車の移動ですわ。金と時間の節約最優先の旅。というわけで、13時間もの間、どう過ごせばいいのか。ユースホステルのオーナーに交渉する。6時間程度の滞在を半値くらいでできないかと。が、このクソオーナーがまったく話が通じない、妥協をしないカスで揉めに揉めて交渉決裂。こちらの勝手な言い分もあるけど、シーツ代とかいろいろと要求が酷くてね。言い方もむかついたのでFuck Youと暴言を吐いて出る。実はここでは具体的に書かないけど、こっそり報復はしといた。部屋にクソしといた、とまではいかないが、それなりの報復。そもそもこのユースホステルは、ドミが空いてるくせに泊めさせてくれなかった。少しでも料金が高い部屋に宿泊させられたんだよ。Y君だって、無理やり2泊させられることになっていた。この性根が腐ったクソジジイ。いいですかみなさん。アウランガーバードのユースホステルはマジでクソですので、泊まるならそれを覚悟してくださいね。

 仕方ないので他の宿の部屋を借りよう。駅近くのTourist's Homeに行く。ここにはドミがあることは分かっていた。

「ドミをすこーし借りたいんだけど」
「ドミはない」
「アホか。あるってこと知ってるから」
「ツインしかない。250Rsな」
「とりあえず部屋見せろや」
「Ok。…ここがツインだ。いい部屋だろ」
「俺一人なんだけど。あそこの部屋、ドミじゃん。ドミあるじゃん」
「あれはちがう。ドミではない」
「どう見てもドミじゃねえかクソボケが」
「ここは使えない。今はツインしか使えない」
「てめえいい加減にしろカス!Fuck You!」

 実にかわいげのないやり方に俺はブチ切れた。本日2度目のふぁっくユー。もうどいつもこいつも信用できない。このように、オフシーズンは商売人の心が荒んでいる。衣食足りて礼節を知る、ということを実感する。行き場を失った俺はとりあえず駅に行く。せめてクソ重いバックパックを預かってもらわないと、移動もままならない。朝メシがまだだったので、売店でドーナツ様のパン菓子を買い、ウェイティングルームでひとり寂しく食う。もう孤独には慣れたさ。

 メシ食って怒りがだいぶおさまったところで移動を決意する。行き先はネットカフェなんですけどね。ネットカフェはクソユースホステルの近くにあるため、また歩かないといけない。もう!ほんとインドは暑いなあ。
 ネットをしているとY君が来た。もっと俺と話をしたいと言って来てくれたのだ。カワイイ奴だぜ。こちらとしても時間つぶしになるからありがたかった。オーナーが俺の報復に対して相当ぼやいていたらしい。とりあえず昼メシを食おうじゃないか。Y君は節約のため、チャパティのみ!前代未聞の食事だ。店員は何度も「それだけか!?」って言ってて笑えた。食後、ホームレスのようにシャッターの閉まっている商店の前でグダグダとしていたのだが、さすがに限界。そういえば、バススタンドの近くに大きな公園みたいなのがあったよね。行ってみようか。

 入園料3Rsの緑あふれる公園でした。動物園も併設されていたのだが、別料金だったし興味もなかったので行かなかった。木陰に腰をおろして実にのんびりと腐る。いやーのどかだね。平日の真昼間だってのに、大人もたくさんいる。みんな寝転がってくつろいでる。仕事はどうしたのかな? 子供たちもたくさんいたんだけどさー、奴らに目をつけられて大変なことになった。インド人ってほっといてくれないんだよね。10人くらいのガキどもの質問攻めにあい、しかも一斉にしゃべるから支離滅裂。少しは譲りあえよ。しかも俺がデジカメ持っていたもんだから騒ぎはさらに大きくなった。何といっても写真好きのインド人。とにかく写真には飛びつく。もう辺りは人だかり。大人もたくさん集まってくる。餌に群がる不忍池の鯉のようだ。

 このままではY君との会話もままならないため、移動する。が、ガキどもがついて来るんだな。もう無視。しかし今度は大人たちが寄ってきて質問攻め。こういうところがインド人の素晴らしいところなんだけど、いったい何度同じ質問に答えなければいけないのか。。そして全員握手を求めてくる。もうインド人うざったいけど大好きだけどやっぱりうざったい。逃げても逃げても追ってくるインド人たち。シリアスな話をしてても、彼らが来ると一転して陽気になってしまう。つくづく、インド人のパワーには圧倒される。

 日がな一日ごろごろダラダラしているインド人たちと接する中で、なるほどと思った。インド人のパワーはこの余裕から出てくるものなのかなと。彼らは自分の意思で生きている。我々日本人は常に縛られて強制される。パワーなんか出てくるはずがない。インド人は非常に勤勉だし、有能な人間が多い。それは自分の意思で動くことからくるもの。同じ勉強にしても、自ら好きでやるのと、言われてイヤイヤやるのではまったくアウトプットが異なる。インド人は良くも悪くも素直だ。見栄もはらない。日本人としてはとても刺激になる。だからインドに惹かれる人が後を絶たないのかもしれない。インドの全てが、それともなしに我々に何かを伝えようとしているのだろう。

 公園を出てまたしても暇を持て余す俺たち。ここで、所持金が少なく節約しなけらばならないはずのY君から衝撃の発言が飛び出す。

「ビールでも飲みませんか?」

 おおおおおおおい!でもいい。いいよいいよ。俺はいいよ。近くに酒屋があるのを彼は見つけてしまった様子。この州限定の地ビールだね。40Rsと安めではある。もうね、大変美味かったです。典型的なラガービールで、この苦味が火照った体に大変よろしい。あまりの美味さにもう1本飲む。おい、Y君大丈夫か。この無計画さは心配。ホロ酔いで俺は再びネットカフェへ行く。その間、Y君は今夜ギリギリまでクソユースホステルに滞在する予定だったのだが、チェックアウトしに行った。どうしても俺と一緒にいたいんだなー。というわけで一緒に駅に行く。俺の列車は22時発ムンバイ行き。だが1時間遅れている。。Y君の列車は23:30発ムンバイ行き。間違いなく明日もムンバイで会うだろう。それにしても、今日は金をかけずに立派に時間を潰せた。インドは忍耐。毎日忍耐の連続だ。もうかんべんしてくれ。

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