首都デリーへ

 ようやくアーグラーを去り、デリーに向かう刻が来た。4:45分起きですわ。泊まった宿はとても蚊が多かった。せっかく蚊帳を持ってたのに、つるす場所がなくて結局使わなかった。5時に宿を出る。熟睡中の従業員をたたき起こし、チェックアウトする。外は真っ暗。しかしながら道路がきれいで街灯が充実している。さすがである。早朝はとても涼しくて快適。犬に絡まれたときを考え、石を2つほど握り締めて歩くも杞憂に終わった。

 歩いて15分ほど、駅に着いたはいいが、掲示板がなく、自分の列車のプラットフォームがわからない。窓口で聞くと5番だって。5番ホームにはすでに列車が止まっているが、乗客がたくさんいるし、これじゃないだろう。次だろう、とベンチに座っていた。と、目の前を見覚えがあるカップルが通過する。ああ、あれはバラナシの外国人オフィスで見かけた、中国人か韓国人だな。あ、こっちに来た。

「すみません、日本人ですか?これからデリー行きですか?」
「そうですよ」
「この列車でしょうかね?」
「いや、たぶんこの次じゃないかな。時間的にもまだ早すぎるし。でもホームは5番だって」
「なるほど、ありがとう。ところで、あなたの事をバラナシで見かけたよ」
「俺もだよ。君たちは中国人?」
「そうです。学校が休みなもので。。」

憶えてるもんだな。お互い行き先が同じ外国人だということで安堵する。そののち、彼らがどこかに行って戻ってきた。どうやらこの列車でOKみたい。

 彼らと列車のところに行き、車両に張り出されている名簿をチェックすると、ほんとだ、俺の名前だ。こういうのは先に確認しとかないと。異常に遅かったり早かったり、インドの列車はクセが強すぎる。彼らにお礼を言って列車に乗る。今回の車両は2等席。最低ランクなのだが、今回は移動距離も短いためこれでいい。それに予約席なので座れるから問題ない。それにしても座席が狭い。狭いなあもう!人の多さにも唖然とする。

 列車は時間通り6時に出発。夜が明けてきて、まず見えるのは、線路付近ののっぱらに人々がしゃがみこんでいる光景。インド名物朝野グソである。これはインドにおいてはあまりにも日常的なシーン。隠れてするとか、羞恥心などない。皆真剣な顔つきである。

 ニューデリー駅到着!10時到着予定が11時着。さて、ニューデリー。インドの首都である。もっとビルとかガンガン建ってると思ったんだけど、ただの小汚い街です。人の多さは尋常じゃないけど。安宿が集まるメインバザールを目指す。どこかな、近くの人に聞く。教えてもらったほうに行くと、客引きが声をかけてくる。

「ハロー、どこに行くんだ?」
「メインバザール」
「メインバザールはこっちだ。ついてきな」

 と逆のほうに俺を連れて行こうとする。さすがに俺だって方角くらいはわかっとるわボケ!
 悪名高いニューデリーの客引きを相手にすると大変なことになる。旅行会社に連れていかれて監禁される。これは世界の常識。セイントに同じ技は二度と通用しないことくらい常識。俺は連中を無視して自力でメインバザールに入る。まあ駅から目と鼻の先なんだけど。メインバザールは安宿と商店が軒を連ねるにぎやかな場所。外国人もたくさんいる。なんか韓国人が多かったな。
 チェックインしたのはバジランGH。シングル100Rsですわ。クソ狭いが、特に悪い様子もなさそう。でもこれだけは聞いとかないと。

「ねえ、南京虫はいないよな?」
「イナイヨ」


 じゃあここで決めましょう。駅にも近いし。チェックイン後、さっそく外出。腹が減っていたので食堂街を目指す。さっそく俺に声をかけて来るインド人。どこから来た、次はどこに行く、結婚しているのか、などなどおキマりの質問に答えつつ、飯屋を探しているというと、安いところを知っているというので連れて行ってもらう。ローカル食堂でターリー20Rs。カリフラワーはちょっと苦手なんだよな~。メシの後、いよいよヤツは本題に入る。思ったとおり、旅行会社でした。カシミールの観光。なにかとカシミールなんだよな。ネームカードだけもらい、「眠い」と言って逃げる。

 しばらくメインバザールをうろつき、宿で少し休憩した後、コンノートプレイスというショッピングエリアに向かう。大した距離じゃないので歩く。ここは経済的中心地で、ビジネス・ショッピングが活発なエリアである。地下鉄駅もある。だが大したものではない。

 メインバザールを嫌というほどうろついたのだが、物価は普通。アーグラーが高すぎただけなんだけどさ。ディナーはそこらへんの屋台で立ち食い。ターリーです。チャパティ4枚で10Rsという安さ。量も非常に多かった。それにしても、アーグラーでは物を手に入れられなかったからね。物があふれてるって安心する。

 宿に戻り、ベッドに横たわると、ん?虫?3匹小さい虫を殺す。バンコクで散々悩まされた南京とは形が違うけど、一応宿のスタッフを捕まえて聞いてみる。

「ねえ、これって、ベッドバグ?」
「ん・・・、イエーーーース!ベッドバグだ。よし、部屋をすぐ変えよう。ノープロブレム!」

何がノープロブレムだボケ。当たり前だ。そもそもチェックインするとき、ベッドバグはいないって即答したじゃねえか!
 というわけで、部屋を移動。5倍くらい部屋は広くなったが、汚さも5倍になった。しかし、危なかったな。ベッドバグはもうほんとに勘弁。早期発見が大切ですね。でも移った部屋は虫が多かった。いろんな虫がおりました。ベッドに横たわり、天井を見やる。ああ、ゴキブリ這っているね。頼むから俺の上には落ちてくるなよ。と思ったのと同時に落ちてきやがった。落ちるんなら上るなよもう。

この日の支出
宿100Rs 朝20Rs ノートとペン25Rs 水15Rs 夜10Rs バナナ20Rs 本10Rs ネット20Rs

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