ダムで遊んでインドスイーツの甘さに撃沈

 俺の寝場所はリビングルームなので、いつまでもダラダラ寝ているわけにはいかない。今日も早起きです。子どもたちも早起き。今日は学校かな、と思っていたら休みのようでした。そして昨日のリベンジ、ダムに行くことを伝えられる。

 朝食をいただいてから早いうちにダム湖に行きました。ハニーはお留守番、ムルジさん&俺&子ども二人の4人乗りのバイクで(笑)。インドでは日常の光景だけどね。。ダムにはすぐに着きました。昨日行ったグルドワラから歩いて10分くらい。

 ダムで俺と子ども2人が降ろされ、ムルジさんはバイクでどこかに消えて行きました。2人の子どもを託された俺は、一緒にダム周辺を散策する。アニーはしっかりとしたお姉ちゃんでメヘクの世話をしている。かわいいなあ。咲いている花を摘み取り、「私、この花大好きなの!」と言って俺にくれた。なんというかわいさ。
 しばらく3人でキャッキャと遊んでいると、ムルジさんが戻ってきた。周囲を4人乗りバイクでふらっと周り、マーケットに寄る。ここで気休めのマンガン電池6本(稼働時間10分/撮影枚数10枚相当)を買う。まったく写真が撮れないよりマシだ。

 その後、これまた昨日のリベンジで、インドステイト銀行に行く。今度は営業していた。しかし思った通り、外貨両替もT/C両替もできなかった・・。田舎の小さな店舗だから仕方ないか。

 さらにその後、ムルジさんの提案で親類のところに行く。以前この地を訪れた時滞在し、授業をさせられた、あの学校を経営している家です。ぜひ行きたい!ということで、ここから約30分のところにある家を目指す。しかしながら道草キングのムルジさんはまたしても寄り道を繰り返す。また長いんだよなー。運転中もずっとキョロキョロしてて(危ない!)、明らかに知り合いを探している(笑)。まっすぐ行けば30分で着くところを2時間半かけて到着。家ではなく、学校の方に行きました。校長先生だからまだみんな学校にいる時間だから。
 到着したときはちょうど学校が終わったところで、授業をさせられずに済んだと心から安堵する。そして校長・ラディッシュ氏との再会ができた。相変わらずの威厳と器の大きさに感心する。

 そしてラディッシュ家に行く。みんなそろっていて久々(2か月ぶり)の再会を喜んだ。お菓子をいただく。どうやったらこんなに甘くできるんだろうというくらい甘いスイーツです。コーラ100本を10cm四方に圧縮したくらい甘い。いただいといて申し訳ないけど、不味い!!しつこい!!

 デジカメの電池切れをいつまでも気にかける陰湿な俺は、電池を売っているところがないか相談する。息子のゴータムが一緒に探しに行こう、とついてきてくれた。助かるわ。でも、いろんな店を回ったけどやはりどこにもなかった。この町はわりと大きいんだけどな。・・と、ある店に入ったらいいもの発見!リチャージブルバッテリー、つまり充電池があった。

 「店のおじさん、充電池、珍しい物置いてるね、やるじゃん」
 「ああ、俺の店は他とは一味違うんでね」
 「そうだね、どの店も個性がなくてよくないと思うんだ」
 「その通り。とにかく品ぞろえをよくして客のニーズに応える、これはとても大事だからな」
 「うんうん、そうだよね。ところでおじさん、充電池を充電する充電器はどこ?」
 「? ない」

 ズコーーーーッ!久々にずっこけたわ。ふざけんなコラー!なんで充電池があって充電器がねえんだよ(笑)。どうやったらこんなことになるのよ。

 「充電器、つまりチャージャーは売り切れてるってこと?」
 「いや、最初からない。ていうかチャージャーって何だ?」

 一緒についてきてくれたゴータム君、つまんないことにつきあってくれてありがとね。そんなわけであまりゆっくりはいられなかったけど、またいつか会いに来ます、必ず来ますと家族に別れを告げる。俺はムルジさんと帰ることにする。別れのシーンはあっさりとしているようですが、それなりに涙ぐましいところがあったんですよ。
 近くの市場に立ち寄り、ムルジさんは俺のために魚を買ってくれた。ムルジさん一家は、彼を除いて全員ピュア・ベジなので肉を一切食べない。ムルジさんは時々卵とか魚を食べることがあるみたいなんだけど、家族の前では食べられないようで、外で食べてるらしい。今回は俺のためか自分のためかわからないが、家でフィッシュカレーをつくるために魚を買ってくれたんだ。

 ムルジさん宅に帰る。子どもたちは塾に行き、まもなくムルジさんもどこかへ出かける。俺は特殊な旅人だけど、みんなは日常生活だ。俺だけのために時間を使うわけにはいかないのは当然。俺としても静かに時間を潰せるのはありがたい。そして、そろそろここを出て行かなくちゃな、ということも考え始める。
 子どもたち帰宅。一気に騒がしくなる。子犬も騒ぎ始める。俺も騒ぎ始める。子どもたちは俺のオーディオプレイヤーに夢中だ。珍しいんだろうね。自分も子供の頃、ファミコンを手に入れた時はそれはもう狂ったように遊んだ。子どもが新しい遊びを見つけて夢中になるのは別にいいと思う。問題は、いつまでたっても大人がゲームやってマンガ読んで、テレビに車に服やらなんやら夢中になり、それらを子どもたちに押し付ける姿。娯楽産業がこんなに盛り上がるのは日本だけだろう。はっきり言って異常だ。

 今日もハニーに料理を教わる。そして俺も料理に参加する。本日のメインはムルジさんが買ってくれた魚ではなく、ジャックフルーツを使います。野菜としてカレーの具に使います。作り方は

 ・オリブオイルでカットしたジャックフルーツを炒める。炒めるというより揚げるかんじ
 ・ジャックフルーツに色が変わったら一度取り出す
 ・改めてガーリックとオニオンと鷹の爪をオリブオイルで炒める
 ・そこに調味。塩、ターメリック、コリアンダーを加え、カットしたトマトを加えてしばらく炒める
 ・ドロドロになったところでジャックフルーツ投入。弱火でしばらく煮詰める

 これで完成。簡単でしょ。でも分量がけっこう難しいんだよね。

 ところで俺は最近太ったらしい。ムルジさんにもハニーにも言われた。あれだけ食わされてるからなー。歩いてないからなー。今までが痩せすぎてたからちょうどいいのかもな。体調もずっといいし問題はない。

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