バスパークでモヤモヤ
夜行バスでネパールガンジにやってきたわけですが、やっぱりバス泊って疲れるわけ。ですからちゃんとしたベッドで横になって眠れるのが非常に気持ちいいわけです。しかもほら、俺無職じゃない。いつまでも寝ていられるわけですよ。というわけで、10時間以上寝た。朝飯の食パン食べて、バスパークに出かける。昨日バスパーク行ってマヘンドラナガル行きチケット予約しようとしたら出直してこいと言われていたので。
バスパークのチケットカウンターにて。まずは到着時間の確認。
「6:15発のバスに乗ると、何時ころマヘンドラナガル着くの?」
「10:15」
「ハァッ!? そんなに早いの?4時間だけ!?」
「ああ、4時間だ」
「ウソだろおい。かなりの距離あるぞ。4時間で着くわけないだろ」
「いやだから4時間だってば」
「ホントかよおい。4(フォーァ)だぞ4(フォーァ)。フォーァアワーズ?」
「イエス!フォーァアワーーーズ!!」
早く着くのは非常に助かる。不都合など何もない。8時間はかかると思ってたから、うれしい誤算。早速予約するか。
「じゃあ予約するわ。6:15発でよろしく」
「残念。予約はできないんだな」
おい待て。昨日、「明日来い」って言ってただろが。怒りにプルプルと震える俺をみて、バスパークのスタッフが説明をする。
「待て、早まるな。これには深いわけがあるんだ」
「ほほう・・」
「ほら、今雨期じゃん。道路冠水したら閉鎖されちゃうからね。必ずバスが出るって保証がないわけだ」
「あー・・なるほど!などというと思ったかコラ。俺はどうしても行かなくちゃいけないの!プロなんだからがんばれよ!」
「まあここのところ雨少ないしね、大丈夫だと思うぜ」
「確かに最近天気いいよな」
「あ、ちなみに6:15のバスは乗れないから。8:45のバスに乗りな」
「ハァァッ?どうして?」
「どうしても」
「どうしてもじゃねえだろ(笑)」
旅人は自由な代わりに現地では最弱者である。確かな情報が得られるわけじゃない。どうしてもあの距離を4時間で着けるとは思えないんだよな。ちょっと宿のオーナーに聞いてみるか。ホントに4時間で着くのか。
「うん、着くよ」
ホントでした(笑)。多くみても5時間てところらしい。よく地図を見てみたらたかだか200km程度。そんなもんだよな。
なぜあたしがこれほどまで時間にこだわるのかというと、ムルジさんとの待ち合わせを気にしているの。14時頃の約束なの。早い分にはいいけど、予定以上に遅れることを見越しているわけだ。ムルジさんを待たせすぎても悪いし、ネパール/インドのイミグレだって17時くらいにはクローズしてしまう。インドに行けなくなる。
というわけで、早く着くのがわかったわけなので、なにも早朝に出ることはない。明日、8:45のバスで行こうと思います。ちなみにチケット料金はデイバスにもかかわらず455Rsもする。きっと超高速デラックスバスに違いない。もちろんノンストップだろう。
次に行くマヘンドラナガルでネパールの旅は終了となり、この旅行記サイトで扱うインドとネパールすべてにおいて、未知の町は最後になります。ネパールは一気に駆け抜けたような気がする。インドに比べると刺激が少なくて物足りない感はあるけれど、人々は親切だしのんびりしてるし人も(インドに比べて)少ないし、楽しかったな。というわけで、晩御飯を食べに行きましょうね。思い出深い、あのネパールガンジに到着したときに居場所をくれたチョークの茶屋へ。とはいっても昨日の晩御飯もここだったけど。と、茶屋の青年スタッフ(男)が俺に声をかけてくる。
「これ!俺の電話番号だから」
「・・はぁ」
「絶対電話してくれよな!絶対だぞ」
「えっ?ナンパ?」
「お前の電話番号も教えてくれ!」
「あの、あたし・・電話持ってないから、メールアドレスでいいっすか?」
「なんでもいい!」
「じゃあこれ。俺のメールアドレス」
「サンキュー!いいか?俺に電話するんだぞ。絶対にするんだぞ!!」
すごい熱意。虚弱な日本人男よ。女にはこのくらい積極的に食らいつくべきだ。この真剣さと力強さは、きっと貴様らの好きな女を一発で落とせるだろう。かっこなんかつけるんじゃない。
「なあ、俺明日マヘンドラナガル行くんだけどさ、時間どのくらいかかる?」
「えっ?5時間くらいかな?」
最後の最後まで時間を気にする俺(笑)。
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