怒らないことのむずかしさ

投稿日時:2010/02/17(水) 02:02rss

 ちょうど旅行記事も瞑想コースに入りそうですので、ここで先日読んだ本をご紹介します。アルボムッレ・スマナサーラ長老が書かれた本です。スマナサーラ長老についてはググればわかると思いますので細かくはふれませんが、初期仏教の指導をされている有名な僧侶の方です。スマナサーラ長老の著書はいくつか読み、その辺の自己啓発本よりもよほど人生を豊かにする方法を教えてもらっています。

 で、先日読んだ本というのが、怒らないこと―役立つ初期仏教法話〈1〉  (サンガ新書) という文庫本。怒りというものの本質と真意を例によってわかりやすく解説しているとともに、その怒りという怪物をどう相手に生きていくかを教示する内容です。

 本の中で強く繰り返し言われるのが、「怒るということはきわめて恥ずかしく無恥で厚顔の最低な負け犬行為」というようなフレーズ。人は争いをしたいわけじゃないけどしてしまう。自分の主張を通したくて相手に対して怒ったり傷つけたりしてしまう。怒りの後に残るものはさらなる怒りかむなしさだけ。何の役にも立たない。自分だけでなく、他人も不幸にするだけ。怒りを繰り返す人は一生幸せにはなれない。頭ではよくわかっているんだけど、どうしても怒りというものは頻繁に顔を出してくる。僕も瞑想を通じ、怒りを流すような訓練はしているものの、やはり怒りの感情はかなり厄介。引きずる長さは短くなってきたものの、瞬時に流すということができない。いや無理。

 怒らないためにはどうすればいいのか。非常にシンプルで明快な答えがこの本の中にあるわけですが、やはり修業は必要ですね。その修業は日常生活の中でできるものではありますが、お釈迦様・仏陀・覚者・阿羅漢のような聖者になるには出家するしかないのかもしれない。それほど怒りを含め、人のエゴというものは根深くてしつこくて汚い。我々の人生はそのようなエゴを抹殺して清らかな心を育み、他人を幸せにできる人へ進歩するための修業です。修業を通して多くのことを学んで考えて社会を豊かにすることです。人生のゴールは死などではない。限られた時間の中で自分を磨き続けるのみです。

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